第二種電気工事士の技能試験、工具はどう揃える
第二種電気工事士の技能試験は、受験者が自分の工具を用意して臨む実技試験です。ペンチ・ドライバー・ウォーターポンププライヤなど、いくつかの指定工具を使って、制限時間内に配線作業を行います。初めて受験する場合、工具をセットで揃えるべきか、単品で選ぶべきか迷う方も多いはずです。ここでは、工具の揃え方についての一般的な考え方を整理しました。
まず、指定工具・候補問題は年度で変わる
技能試験で使う指定工具の一覧や、出題される候補問題は、年度によって変更されることがあります。本記事では特定の工具リストを断定的に案内することはせず、揃え方の一般的な考え方の整理にとどめます。実際に工具を揃える前には、必ず試験を実施している電気技術者試験センターの公式サイトで、受験する年度の最新の公表情報をご確認ください。
セット購入と単品購入、それぞれの特徴
技能試験向けの工具セットは、必要な工具がまとめて工具箱に入った状態で販売されているのが一般的です。工具ごとに選ぶ知識がなくても一通り揃えられる点、買い忘れのリスクが少ない点がメリットとして挙げられます。一方で、セットに含まれる工具の品質やグリップの握りやすさには個体差があり、必ずしも自分の手に合うとは限りません。
単品購入は、工具ごとにブランドや握りやすさを選べる自由度がメリットです。すでに使い慣れた工具があれば、それを流用できる場合もあります。一方で、指定工具を一つずつ選んで揃える手間と、抜け漏れが起きるリスクは自分で管理する必要があります。
試験後も使うかどうかで、選び方は変わる
工具の選び方を左右する大きな要素は、「試験が終わった後も使うかどうか」です。合格後に電気工事の仕事や日曜大工で使い続ける予定があるなら、ある程度の品質のものを単品で選び、長く使えるものに投資する考え方があります。逆に、資格取得だけが目的で、試験後は使う予定がないのであれば、コストを抑えたセットで揃えて割り切るのも一つの合理的な選択です。どちらが正解ということはなく、試験後の使用予定に応じて判断するのが現実的です。
工具に慣れておくことも、揃え方の一部
技能試験は制限時間内に配線作業を仕上げる試験のため、工具そのものの性能だけでなく、手に馴染んでいるかどうかが作業スピードに影響します。試験直前に工具を新調すると、慣れないグリップや刃の切れ味に戸惑い、本来のスピードが出せないことがあります。工具を揃えたら、実際の候補問題で練習する時間を、試験当日までにある程度確保しておくことをおすすめします。セットで揃える場合も単品で揃える場合も、「早めに手元に用意して、練習で使い慣れておく」という点は共通して重要です。
持ち運び・保管も考えておく
技能試験の練習は自宅で行うことが多く、工具一式をまとめて持ち運べる工具箱やケースがあると、練習と本番の両方で扱いやすくなります。セット購入の場合は専用ケースが付属していることが多い一方、単品で揃える場合はケースを別途用意する必要があります。工具は刃物を含むため、練習後の保管・持ち運びの際に刃こぼれや破損が起きないよう、収納方法もあわせて検討しておくと安心です。
総額の考え方
セットで揃える場合、工具を一つずつ選んで単品で買い集めるよりも、全体としての手間と検討時間を抑えやすい傾向があります。ただし、セットに含まれる工具の本数・品質によって価格帯には幅があり、単品で必要なものだけを揃えた方が結果的に抑えられる場合もあります。どちらが安く済むかは、選ぶ工具の品質や本数によって変わるため、一律には言えません。試験後も使う予定があるかどうかを軸に、無理のない範囲で判断することが大切です。
工具を選ぶ手順
- 電気技術者試験センターの公式サイトで、受験する年度の指定工具・候補問題の最新情報を確認する
- 試験後も使う予定があるかどうかで、セット購入・単品購入のどちらに寄せるかを決める
- 可能であれば、実店舗で実際に握ってみて、グリップの太さや重さを確認する
- ブランドで迷う場合は、電動ドライバーなど他の工具も含めて今後使う可能性のあるメーカーで揃えると、消耗品や付属品の調達がしやすくなります
使わなくなった工具は「売れるか」も選択肢に
技能試験の指定工具は基本的に手工具が中心ですが、資格取得後に電動工具を買い足したり、逆に使わなくなった工具を手放したりする場面も出てきます。その際は、当サイトの型番検索で買取相場を確認できます。電動工具は型番によって買取相場が大きく変わるため、電動工具を高く売る前に知っておくこともあわせてご覧ください。
工具セットの購入を検討する場合、たとえば下記から探せます。
※ 技能試験の指定工具・候補問題は年度によって変わります。実際に工具を揃える前に、必ず電気技術者試験センターの公式サイトで最新の公表情報をご確認ください。本記事は工具の選び方の一般的な考え方を整理したものであり、特定の商品や工具構成を推奨するものではありません。
よくある質問
Q. 工具は試験当日に貸してもらえますか?
電気工事士の技能試験は、受験者が自分の工具を持参して臨む試験です。貸与を前提とせず、事前に自分の工具を揃えておく必要があります。詳細は電気技術者試験センターの最新の案内でご確認ください。
Q. 合格後も使う工具はどう選べばいいですか?
業務や日曜大工で使い続ける予定があるなら、消耗品の入手しやすさや、扱い慣れたメーカーで揃えることも一つの考え方です。試験用と割り切らず、長く使う道具として選ぶ視点を持つと、後悔しにくくなります。
Q. セットと単品、途中で組み合わせてもいいですか?
問題ありません。基本の工具はセットで揃えて、握りやすさにこだわりたい一部の工具だけを単品で買い替える、という組み合わせ方をする受験者もいます。指定工具の要件を満たしているかどうかは、最終的にご自身で確認してください。