インパクトドライバー買取相場の見方
インパクトドライバーは、電動工具の中でも中古の流通量がいちばん多いカテゴリです。型番体系を知っているかどうかで、相場の見え方が変わります。マキタとHiKOKIでは、バッテリーやセット内容を型番にどう組み込むかという「書き方の流儀」が違います。このサイトが収集した買取相場データをもとに、両メーカーの型番の読み方を並べました。
マキタの型番体系:末尾の記号がセット構成を表す
マキタの充電式インパクトドライバーは、本体の型番(例: TD173)の末尾に、セット内容を表す記号を直接つなげます。同じ「TD173」でも、末尾の違いで相場は次のように分かれます。
| 型番 | 買取相場レンジ |
|---|---|
| TD173DRGX | 26,000〜40,500円 |
| TD173DRGXB | 27,000〜40,500円 |
| TD173DGXPB | 25,999〜45,000円 |
| TD173DGXPG | 33,000〜41,000円 |
| TD173DGXPY | 33,000〜41,000円 |
| TD173DX | 24,500〜34,000円 |
| TD173DZ | 6,000〜23,000円 |
| TD173D | 6,000〜17,000円 |
出典はエコツールとツールオフです。2026-08-08時点の公開情報を転記しました。各行の詳細な出典URLは、各型番ページに載せています。
同じ「TD173」という本体でも、末尾の記号によって相場のレンジはまったく違います。このサイトが確認できている範囲では、「DRGX」は6.0Ahバッテリー2個と充電器、ケースの入ったフルセットです。「Z」は本体のみで、付属品は付きません。それ以外の記号(DGXPB・DGXPG・DGXPY・DX など)も、セット内容や仕様の違いを表す型番として別々に扱われます。価格帯もそれぞれ異なります。型番を調べるときは、途中までの一致で判断せず、末尾まで含めて照合してください。
40Vmaxの新シリーズでは、型番の頭から世代が変わりました。TD002GRDXは35,000〜40,000円です。TD005GRDXOは45,000円で、こちらも40Vmaxシリーズです。どちらも18Vの「D」シリーズより高い価格帯で取引されています。末尾の記号だけでは、型番全体の世代までは分かりません。
HiKOKIの型番体系:本体型番とバッテリーセットコードは別物
HiKOKIは、マキタと違う書き方をします。本体の型番(例: WH36DD)とは別に、バッテリー・充電器のセット内容を表すコードを括弧書きで併記します。同じ本体型番でも、括弧内のコードが変われば別の実績として扱われます。
| 型番 | 買取相場 |
|---|---|
| WH36DD | 10,900〜33,000円 |
| WH36DD(2XHRSZ) | 37,000円 |
| WH36DC(2XPS) | 13,000〜20,000円 |
| WH36DC(2XP) | 12,000円 |
| WH36DA | 7,500〜24,000円 |
| WH36DA(2XP) | 11,000円 |
出典はツールオフとエコツールです。アクトツールも含めて、2026-08-08時点で確認しました。
「WH36DC」という同じ本体型番でも、(2XPS)と(2XP)ではセットコードが違います。査定実績の金額も、別々に記録されています。HiKOKIの型番は、本体ラベルの型番本体だけでは足りません。括弧内のセットコードまで正確に控えます。セットコードは、バッテリーや充電器、本体の別の面に書かれていることもあります。見つからない場合は、付属品一式を並べて確認してください。
世代・容量クラスでも価格帯が変わる
型番のクラス(電圧・容量)が変われば、価格帯も同じではありません。コンパクトな14.4V/18V相当のWH14DBAL2は4,500〜6,000円です。WH14DDL2は6,000円です。36Vクラスの WH36DD・WH36DA系列は7,500円〜33,000円台です。コンパクトクラスは、それに比べて低い価格帯にとどまりました。旧世代の型番は、実績が1件だけというケースもあります。WH12DCAは14,000円、WH18DCは9,000円がその例です。こうした型番は、相場のレンジというより「1件の実績」として参考にします。
同じ型番の中でも査定額に幅が出る理由
型番は価格の大枠を決めます。それでも、同じ型番なら金額が同じになるわけではありません。このサイトのインパクトドライバーのカテゴリページでまとめているとおり、差を生むのは個体の状態です。バッテリーの本数・容量、充電の可否、アンビル(先端の四角い軸)のガタつき、チャックの保持力などが効きます。型番で相場のレンジを把握したうえで、個体の状態を業者に正しく伝えます。それが納得できる査定額につながります。バッテリー・充電器の有無で相場がどれだけ変わるかは、バッテリー・充電器は本体と一緒に売るべきかに数字つきで並べました。
マキタ・HiKOKI以外のメーカーも型番で見る
型番で価格が決まるという考え方は、マキタ・HiKOKI以外のメーカーでも同じです。たとえばパナソニックのEZ76A1LJ2Gは、12,000〜27,000円という相場が確認できています。メーカーが変わっても、基本の手順は変わりません。「型番の末尾まで正確に控えて、その型番のまま相場を調べる」だけです。穴あけ用途の機種、つまりドライバドリル・振動ドリルの型番の読み方は別記事です。そちらはドリル・振動ドリルの買取相場の見方で整理しています。型番の読み方の基礎は電動工具を高く売る前に知っておくことにもまとめました。そもそも型番がどこに書いてあるか分からない場合は、電動工具の型番はどこに書いてある?銘板の見方を参考にしてください。
※ この記事で紹介した価格は、各業者が公開している情報を出典つきで転記したものです。実際の査定額は、これと同じにはなりません。工具の使用状態・付属品・時期・依頼する業者によって変わります。
よくある質問
Q. マキタとHiKOKIで型番の調べ方は違いますか?
はい。マキタは本体型番の末尾に記号を直接つなげて、セット内容を表します。HiKOKIは本体型番のあとに、括弧書きでセットコードを併記します。どちらのメーカーも、本体ラベルに貼られた型番をそのまま書き写せば間違いありません。
Q. セットコードがわからない場合、相場はどう調べればいいですか?
本体型番だけで型番検索すると、セットコードが特定されていない実績が表示されることがあります。参考にはなります。ただし実際の査定額はセット内容によって変わるため、目安として扱ってください。