動かない・壊れた工具(ジャンク品)は売れるか
動かない電動工具でも、買い取ってもらえる可能性はあります。業者は本体だけを見ているわけではなく、モーターやスイッチ、基板などの部品としても見ているからです。ただし値段は動作品より大きく下がります。値がつかず、引き取りだけになる例もあります。
この記事では、どんな故障なら売れる余地があるかと、状態を伝えるときの注意を順に見ます。
ジャンク品でも査定の対象になる理由
買取業者が壊れた工具を引き取る理由は、おもに2つあります。
- 部品取りに使える。同じ型番の修理に、モーターやギアなどが回せる
- 修理して再販できる。軽い故障なら、部品交換で動作品に戻せる
電動工具は、同じ型番が長く売られます。部品の使い回しが利くので、人気型番ほどジャンクでも需要が残ります。
反対に、古い型番や流通の少ないメーカー品は、部品の需要が小さくなります。買取不可と言われる確率も上がります。
売れる余地が大きい故障と小さい故障
故障の種類で、修理のしやすさが変わります。次の表は、一般的な傾向です。
| 症状 | 売れる余地 | 理由 |
|---|---|---|
| バッテリーを替えると動く | 大きい | 故障しているのはバッテリー側で、本体は動作品に近い |
| 電源コードの断線や傷 | 大きい | コード交換は修理が簡単 |
| スイッチの接触不良 | 中くらい | 部品交換で直るが、手間がかかる |
| 異音や回転ムラ | 中くらい | ギアやベアリングの摩耗が多い |
| 電源が全く入らない | 小さい | 基板やモーターの故障で、原因の特定に時間がかかる |
| 落下でハウジングが割れた | 小さい | 外装が割れると再販しにくい |
| 水没や焦げ跡がある | ほぼ無い | 内部の腐食や焼損は、部品も使えないことが多い |
一番確認しやすいのは、1行目です。バッテリー式の工具が動かないときは、別の充電済みバッテリーを付けて試してください。本体が動けば、故障はバッテリーか充電器にあります。
本体と別に売る方法は、バッテリー・充電器は本体と一緒に売るべきかで整理しています。バッテリーが劣化しているだけなら、電動工具のバッテリーがすぐ切れるのはなぜかも参考になります。
状態は正直に伝えると査定が早い
動作に問題があるなら、そのまま申告してください。隠しても、査定員は通電や回転を確かめるので分かります。申告と実物が食い違うと、査定がやり直しになり、時間がかかります。減額や返送になることもあります。
伝えるときは、次の4点を書くと話が早く進みます。
- 症状の中身。「電源が入らない」「回すと異音がする」など、見たままの言葉で
- いつから起きたか。落下や水濡れなど、きっかけがあれば添える
- 別のバッテリーや電源で試したか
- 型番。銘板の刻印を写真に撮る
型番の見つけ方は、電動工具の型番は、どこに書いてあるかにまとめました。型番が分かれば、業者は部品の需要を先に調べられます。
症状を自己診断で決めつける必要はありません。「たぶんモーターの故障」と書くより、「通電しても反応しない」と事実だけを書くほうが、査定員の判断を邪魔しません。
売る前に確認したい3つのこと
修理代と売値を比べる
修理に出して使い続ける道もあります。修理見積もりが本体の中古価格に近いなら、直すより売って買い替えるほうが現実的です。比べ方は電動工具は修理して使うか、売るかで詳しく書いています。
付属品を揃える
動かない本体でも、充電器やケース、取扱説明書が残っていれば査定の材料になります。付属品の扱いは工具のバッテリー・充電器・ケースなどの付属品、査定への影響は?が参考になります。
分解しない
自分で開けると、保証が切れるだけでなく、ネジ山の傷や部品の欠品で査定が下がります。原因が分からなくても、開けずにそのまま出してください。
業者の選び方と、売り方の目安
ジャンク品は、扱う業者と扱わない業者がはっきり分かれます。申し込む前に、公式サイトや問い合わせ窓口で「動作不良品の買取可否」を確かめてください。回答が書面やメールで残ると、後の食い違いを防げます。
複数の業者に同じ内容で聞くと、可否と対応の違いが見えます。選ぶ基準は工具買取業者は、何を基準に選べばよいかにまとめました。
古い工具をまとめて処分したいときは、1台ずつ値段をつけるより、数をまとめて引き取る形が合うこともあります。不要な電動工具は、捨てる前に売れるかも合わせて読むと、捨てる前の選択肢が見えます。
動かない工具にも、買い手がいる場合があります。状態を隠さず、型番と症状を整理して聞くことが、一番の近道です。工具相場ドットコムは、出典と確認日の付いた相場を並べる中立のデータベースとして、売る判断の材料を増やしていきます。
関連記事として法人・個人事業主の工具、資産除却・経費処理の考え方もあわせて参照してください。
よくある質問
Q. 電源コードが切れた工具は買い取ってもらえますか。
コードの断線は、部品交換で直せる故障です。売れる余地は比較的大きいといえます。ただし最終的な可否は業者ごとに違うため、型番と症状を伝えて確認してください。
Q. 水に濡らしてしまった工具は売れますか。
水没や、濡れたまま通電した工具は、内部の腐食が進んでいる例が多くあります。買取不可になることも珍しくありません。乾かしても通電せず、そのまま出す場合は、水濡れの事実を必ず伝えてください。
Q. ジャンク扱いで宅配に送るとき、梱包は普通の工具と同じでいいですか。
割れや欠けがある工具は、緩衝材でしっかり固定してください。破損した部品が箱の中で動くと、被害が広がります。送る前に、症状が分かる写真を残しておくと、査定結果に疑問が出たときの確認に使えます。
Q. 動かない工具をフリマで売るのは問題ありませんか。
ジャンク品の出品を認めるフリマは多くありますが、「ジャンク」「動作未確認」と明記する必要があります。説明が不足すると、返品や評価の悪化につながります。売り方の違いは工具の買取と下取り、フリマは何が違うかで比べています。
Q. 買取不可と言われた工具は、どう処分すればいいですか。
自治体のルールに従い、粗大ごみや金属ごみとして出します。バッテリー内蔵の工具は、リチウムイオン電池の回収ルールが別にあるため、販売店や自治体の窓口で確認してください。